現在の非正規雇用における割合は、40%近くにものぼり、その7割が女性です。
これらの何の社会保障のない雇用体系では、当然育児休暇もなく、子供を出産して再び職場に復帰することは、ほぼ絶望的です。
また、育児休暇などの制度がある大手企業でも、あまり年配の女性社員はそう多くはありません。
大手企業での年配の女性社員は、会社からお局様と呼ばれ敬遠されがちで、余程、神経が太くなければ続きません。
最近は育児休暇の間に、子供を預ける保育施設を探しても、どこも満杯で結局退社を余儀なくされるケースも増えています。
一旦会社を退職した殆どの女子社員は、パートとして時給いくらの非正規雇用で働くしかありません。
そんな中、育児を必要とする女性の仕事の中で、唯一元の職場へと復帰できる職業は、看護師をおいてほかにありません。
看護師は、慢性的な人手不足にある為、殆どの雇用先で職場復帰が可能です。
仮に元の職場が求人を募集していなくても、新しく職場を探す場合は、一から新人として採用される訳ではなく、経験や年齢を加味した職場がきっとある筈です。
医療業界は、慢性的な医師や看護師の人材不足で、これからの高齢化社会でも局単に人材が増えることはありません。
それは、医師や看護師における資格制度に問題があり、社会人からの転職が容易でないことに理由があります。
しかし、医師と違って看護師の資格はそう難しいものではなく、看護養成校に通って授業を受ければ、殆どの方が資格をとれております。
看護師たちは、現在の人材不足の環境を嘆いておりますが、皮肉にも看護師の待遇が恵まれているのは、ここに原因があります。